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■第33回東京国際コイン・コンヴェンションに出展しました。
貨幣収集界最大級のイベント、第33回東京国際コイン・コンヴェンション(主催/日本貨幣商協同組合)が、2022年4月29日(金・祝)~5月1日(日)までロイヤルパークホテル(東京都中央区蛎殻町)で開催されました。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で昨年、一昨年と2回中止となっていることから、感染防止対策を万全に整え、お客様やスタッフの安全を最大限に考慮しての開催となりました。そのため、例年行っている造幣局の「記念貨幣セットの販売」や国立印刷局と印刷朝陽会が共同で行う「凹版印刷体験」、チビッコ向けの「スタンプラリー」などは残念ながら今回は中止となってしまいました。
印刷朝陽会では、凹版印刷製品や関連図書等の展示販売を通じて紙幣印刷技術の普及宣伝を行うことを目的に出展しています。出展者数の関係で、今回のブースは国立印刷局展示コーナーの右隣となりました。国立印刷局は「乙百円の誕生とお札の変容」のテーマで特別展示を行いました。お札と切手の博物館(国立印刷局博物館/東京都北区王子)の収蔵品により、初めて聖徳太子が登場したお札(乙百円券/昭和5年発行)を中心に、明治から昭和にかけての我が国のお札の変容が紹介されました。一方、昨年最後の発行となった第32回TICCスーベニアカードの題材が『乙百円券』であったため、印刷朝陽会ブースではスーベニアカードの販売だけではなく、断裁前の半製品などをパネル展示して、お札や切手に使用されている凹版印刷、凸版印刷、オフセット印刷、グラビア印刷のミニ解説を行いました。この一角はさながら小さな博物館とミュージアムショップといった感じで、他の貨幣まつりなどでは見られない光景に来場者の注目を集めていました。
また2日目の特別講演では、印刷朝陽会事務局長であり紙幣研究の第一人者でもある植村 峻講師が、日本銀行券のB券からD券(2千円券を含む)までの誕生秘話・偽造券との戦いなどの興味深い話を、二部制でロングラン講演を行いました。なお、特別講演に参加された方には、印刷朝陽会からD2千円券発行記念シールをプレゼントいたしました。
コロナ禍での開催でいろいろな制約がありましたが、久々の国際イベントの参加でそれなりの成果が
あったと思います。一日も早く新型コロナが終息し、「凹版印刷体験」の復活など本来の形で開催し
て多くのお客様にご来場いただける日が来ることを祈るばかりです。 |
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